「人慣れしていない猫を飼い始めたら」
保護猫・地域猫出身に多い「人慣れしていない」状態とは?
人に慣れていない保護猫たちはおそらくちょっと人が苦手であったり、人とどう付き合っていいのかわからない場合が多いと思います。例えば、ノラ猫として生きてきた猫たちは人の手を借りずに生活をしているので、「人」という動物がどんな動物かわからない場合があり、どう接していいかわからないし怖いと感じてしまいます。またノラ猫のお母さん猫も人と生活したことがないと「人は怖いから気をつけて」と子猫に教えてしまう場合があります。そんな、人のことを知らない猫が保護されて人との生活を始めると、やはり人のことはちょっと怖いかもしれません。人が大好きな元ノラ猫もいますが、もともと怖がりな性格だったり、お母さん猫からの乳離れが早すぎたりするとちょっと神経質な猫になってしまうこともあります。また、お母さん猫が十分に栄養をとれていない状態で子猫を生むと、生まれた子猫は情緒不安定な猫になってしまいます。
もし人に慣れていない猫だな、なかなか一緒に生活するのが難しい状態だな、と思ったら、まず「この猫はかなり人のことが怖いかもしれない」と考えてあげてください。実際に人が近づくと「シャー!」と言ったり、ひっかこうとしたり、逃げたりする行動は猫の「怖いから近くに来ないで!」の合図です。そんな猫だったら、無理に近づいたり触ろうとせず、まずは距離をとってあげてください。相手を落ち着かせて信頼を得ることから始めましょう。
| 遺伝的要素 |
両親猫(両方、あるいはどちらか)が情緒不安定であったり、不安が強い猫だった場合、不安の強い猫になる可能性が高い。 父猫が人慣れしていると人慣れしやすい性格を持ちやすい。 |
|---|---|
| 母猫の栄養 | 妊娠中の母猫の栄養が関与。母猫が十分に栄養をとれていない状態で妊娠・出産した場合、子猫は情緒不安定になることがある。そのあと子猫に十分食べさせても不安の強い猫になる可能性が高い。 |
| 早期離乳 | 母猫が子猫に猫社会についていろいろ教えている。生後2か月くらいまでは母猫と一緒にいた方が情緒が安定している(母猫からの離乳は7~8週令くらいまでとされるため)。 |
| 経験 |
心の感受性の強い時期に人から怖い経験をさせられた。 子猫の頃から人との接触がなかった(生後5~6か月令までの間に人との接触があった方がのちに人に対する恐怖が少ない)。 人に慣れる機会、人と会う機会が成猫になるまでなかった。 |
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