「人慣れしていない猫を飼い始めたら」
人との接触がなかったような猫を人に慣れさせるのは不可能なのか?
ここで疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。もし家族として迎えた猫が、早い時期に母猫から離れていたり、人のいない山の中で、「ノネコ」として暮らしていたら、全く人に慣れない猫になってしまうのでしょうか?実はどんな猫になるかは神のみぞ知ることになります。
猫の性格を決めるのは、遺伝的要素と環境的要素の両方が重要な要素となります。ここで「猫」と称している動物の科学的な名称は「イエネコ」といって、リビアヤマネコが1万年前くらいから人と暮らすようになって家畜化された、野生動物とはちょっと違う動物です。野生動物は基本的に人あるいは異種動物に対して恐怖心を持ち、「ヤマネコ」も多くは人の生活圏からは距離をおいて生活しています。しかし、人が選んで品種改良のような形で慣らしていった「イエネコ」は、人を簡単に受け入れやすい遺伝子をおそらく持っています。
人に会ったことがなかったり、社会化期に人との接触がなくても、「人を受け入れる」という特徴を遺伝的に選んで持たせている動物種になりますので、人のアプローチの仕方によっては、最終的に人に慣れてくれる可能性が高いです。
生まれた状況、社会化期の経験が「人慣れの性格を持たせるための要素」に乏しいものであったとしても、イエネコは「人と仲良くなりたい素質」を持たせている動物なので、根気よく接触することで最終的には甘えん坊になる猫たちもたくさんいます。
しかし、どんなに気をつけて育てていても、人慣れしそうな親から生まれていても、人を受け入れてくれない猫もいます。「猫たちそれぞれの個性を理解して、幸せに一緒に暮らせるように一生懸命になればよい」と考えていきたいものです。
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