「人慣れしていない猫を飼い始めたら」
怖がっている猫の迎え方
Step 1 迎え入れ準備:安心して過ごせる環境を整える
- 部屋を整えるポイント
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- まず最初は「3段のケージ」か「1部屋」に限定して生活させる
- 高い場所、隠れられる場所(キャリー・猫ベッド・布をかけた段ボール箱など)の設置。人から隠れられるような環境にする
- トイレ・水・ご飯の設置(人から隠れて、安心してご飯を食べられるような環境を作る)
- 音・光・においなどの刺激を最小限にする。犬がいる家庭やほかの猫がいる家庭の場合は、猫のいる部屋にほかの動物を入れない。ケージにも不要に近づけない
- 安全対策
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- 脱走防止(窓・網戸・玄関の工夫)に気をつける
- 最初のうちは掃除や物音も最小限に、淡々と世話をする
- フェロモン製剤などの補助ツールの活用
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- 「ここは私のおうち」「私の安全な場所」、ということを猫に伝える合成フェロモンが市販されている
- 猫の部屋に拡散させたり、猫の寝床にスプレーしておく
Step 2 初期(1〜2週間):距離をとりながら「安心」を伝える
- 基本原則
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- 触ろうとしない
- 見つめすぎない
- 猫が隠れている場所を無理に確認しない
- ご家族の行動のポイント
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- 猫から一定の距離をとって静かに部屋に滞在する
- ごはんを置いて去る、トイレ掃除だけしてすぐ部屋から出る
- 名前を静かに呼ぶ、優しい声で話す。大声を出さない
- 進捗の目安
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- 隠れたままでも「食べる・トイレを使う」ができればOK
- 夜間に猫が活動できれば良好
- 威嚇やシャー!が出ても心配しない
- 【最初は距離を置いていただく理由】
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- 怖がっているかな、と思ったら、まずは距離を置くことが大切です。人との距離が近いと猫は怖いので、十分に距離をとり、撫でに行ったり、無理に抱き上げたりしないようにしましょう。私たちが「この猫どんな猫かしら?」と観察しているように、猫も遠くから、「この人間はどんな生き物で、どんな特徴があるのか?」を見極めている時期ですから、お互いに遠くから眺めて観察しあいましょう。
- 普段のお世話は、黙々と、猫をじっと見ず、なんとなく横目で観察しながら、トイレの掃除とご飯やお水を与えて、そっとその場を離れましょう。私たち人間は、猫にとっては「大きな怪獣」のような存在です。
Step 3 徐々に距離を縮める:報酬を使った馴化と条件づけ

- 「猫から近づいてくる経験」を積ませる
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- 手から与えるのではなく、床においしいおやつを置いておく
- 猫との距離を少しずつ縮める
- 猫に教えたい基本的な考え
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- 人の気配=怖くない
- 人の登場=嬉しいことが起きる
- 人は動かず、猫からのアプローチを待つ
- 遠くから、ゆっくり、少しずつ、人は大丈夫であることを教える。
- いつさわれるかな?目安にできる事
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- 猫が自発的に近づき、においを嗅ぎにくる
- 手から直接おやつを食べてくれる
- 体が硬直していない
- 初期のタッチは“肩・首の横”あたりから短く一瞬だけにする
このStep 3で、人に慣れるまでの時間は猫によってまちまちです。慌てない、焦らないのが成功への近道です。
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