快適に生活するためのヒント
~介護グッズの紹介~
実際に使ってみた飼い主さんに聞きました
1 バスタオル
寝たきりの状態になったときに、褥瘡(じょくそう)防止のためにタオルを活用していました。同じところが下にならないように、タオルを折ったり重ねたり、傾斜をつけて寝かしつけたりという工夫をしていました。クッションもありますが、バスタオルは汚れたらすぐに取り換えられるのが良かったです。
また、足腰が弱ってきた犬を立ち上がらせたり、歩行の介助にもバスタオルを利用しました。
2 犬用車いす
飼っていたウェルシュコーギーが10歳で変性脊髄症になり、後ろ脚用ハーネスで2年半くらい過ごしましたが、体重が12kgだったのでかなり大変でした。
車いすにしたら、犬が自分の行きたいところに行けるので、快適そうでした。私は購入しましたが、レンタルすることもできるようです。
3 ゴム風船を利用した脚用保護カバー
後足や、前足がうまく使えなくなって、引きずったりしていたので、既成の脚カバーを使っていましたが、すぐに擦れて穴が空いてしまうので、100円ショップで購入したゴムの風船(11号で9個入り)の根元を切って使っていました。使い捨て感覚で使えるので良かったです。
4 犬用乳母車
まったく歩けなくなった後、かなり頻繁に病院通いをしていたので、乳母車が楽で便利でした。犬も目線が高くなり、動く景色を楽しんでいるようでした。
5 おむつ
犬用のオムツは価格が高いので、新生児用のおむつにしっぽの部分の穴をあけて使いました。おむつの中身の高分子ポリマーが切り口からこぼれないように、切り口は医療用のサージカルテープでとめてしっぽをとおしていました。
6 犬用トイレ(雄用、パネルタイプ)
おしっこは“外派”(屋外で排尿)で、足上げオシッコをする子でしたが、病気で我慢ができなくなり、お家でするようになった時に使いました。
高さがあるのと、二面あるので、ほとんど外さずにしてくれました。
下痢もひどかったので、床にはスーパーワイドのトイレシートを5枚くらい敷いていました。毎日帰ったら、まず、部屋掃除だったので、トイレを覚えてくれて助かりました。
7 幼児用ビニールプール
よたよたと徘徊するようになったワンちゃん向けです。
部屋の隅で動けなくなって泣いていたり、オムツが外れて部屋中大変なことになっていたりしたことから考えました。
直径1メートルちょっとの円形のビニールプールを膨らませて、ペットシーツを敷き詰めます。
キャバリアぐらいのサイズであれば、足腰が弱っているので、高さ30センチもあれば飛び越せません。円に沿って気が済むまで歩いています。
さらに足元がおぼつかなくなると、ペットシーツでは滑ってしまうので、100円ショップでも売っている滑り止めシートを敷きました。
最期の頃はタオルなどで腰を支えてやらなければ歩けなくなりましたが、プールの中なら飼い主は動かなくて済むので楽です。