快適に生活するためのヒント
~選択肢を増やそう~
高齢の犬や猫のケアをたったひとりで行うことはとても大変です。初めての経験で混乱したり、行き詰まってしまったり、介護に疲れてしまうと、動物達とゆとりある時間を過ごすことが難しくなります。
家族や周囲の協力を得て、様々なサービスを活用しましょう。
動物病院の往診や、ペットの送迎、健康診断、ペットホテル、ペットシッター、トリミング、東洋医学を利用した鍼や漢方など様々なサービスが近年では増えています。
それぞれの動物とご家族に最適なものを選んで、有効に利用しましょう。
また、負担の少ない高齢期を迎えるための予防は実はゼロ歳から始まっています。
例えば、高齢になると、外でトイレをすることが想像以上に大変になります。若い時から室内でトイレをすます習慣をつけておいた方が良いでしょう。
また、オムツや服の着用も、高齢になってから初めて体験させると抵抗があるかもしれません。若い時から、着用したらほめてあげるなど、習慣づけてあげると良いでしょう。
“知ること”はとても大切です。
知っていれば選択肢も増えます。人も動物も穏やかな生活が送れるように今を見直すことから始めましょう。予防の積み重ねで負担の少ない高齢期を迎えましょう。
(監修 東京都獣医師会副会長 成城こばやし動物病院 小林元郎院長)